POWA | obafer
Sep 27, 2023
蝉の声が止み、陽が落ちると虫の声が聞こえるようになった。
日中はまだ夏の気配を感じたりもするけれど、日の入りが徐々に早まってきたり、夜風に涼しさを感じたり。秋らしい風情が顔を見せるようになった。
秋の訪れ。
デリバリーの時はまだまだ暑くってひっそりと置いていたニットも、そろそろ触れても嫌味を感じない季節。紹介したいとうずうずしていましたが、ようやく。
今季、産声を上げたObaferというニットブランド。長年ニットパタンナーとして研鑽を詰んだ、小原さんが手掛けています。
小原さんはとてもぽわぽわした女性で、毎度会うたびにほっこりと和まされます。お店に遊びに来て頂いた時も、見ているだけで和みました。そんな女性が作っているニットなんでやっぱりほっこりします。
ひたすらに大きく大きく仕上げたガンジーセーターとカーディガン。
イギリス領のガンジー島で漁師服として生まれた伝統的な海の上のセーター。イギリス古着としての知名度は随分と高くて、近年のプロダクトを見てもこの伝統を重んじて半ば保守的な物が市場を占めていたんですが、小原さんはぽわぽわと自由な発想で似て非なるガンジーニットを生み出しました。
ガンジーセーター TERRACOTTA (Exclusive "C") |
ガンジーセーター NAVY |
元来の平面的なパターンを踏襲しながらも、深いスリットや脇下の継ぎ目に工夫を凝らすことで、身に纏うとびっくりするくらい綺麗な立体に広がる。
スポンジッシュな弾力と膨らみを感じながら、肌当たりが柔らかくしなやかな品種のラムウール素材。
柔らかな編み地をたっぷり取ったことで、ドレープが生まれて影が落ちる。動くたびに揺れて、生き物みたいに大きな動きを見せる。
秋冬らしく張り切らない、素朴な明るさのTERRACOTTA。黒々と深い夜の海のようなNAVY。TERRACOTTAにはExclusiveとして手刺繍で「C」と魚の鱗を入れてもらいました。めっちゃ可愛い。
ガンジーカーディガン スミクロ |
こちらは伝統的なシェットランドシープを素材に選ぶことで野趣が溢れ、仄かにボリュームが増し、羽織として成立しています。カーディガンないしニットブルゾンといったところ。
カラーに選んだスミクロはチャコールに白い毛が混ざっていて粗野な逞しさがある。フロントに手編みの紐を結び、仄かな装飾としてハンドステッチが走る。手仕事の温もりを取り入れるのもObaferらしさで、ウールの荒さとクラフトの優しさが手を取り合ってる。
手刺繍のネームと手書きのタグ。可愛い。 |
伝統を守るなら硬いウールをぎっしり編み上げて、男臭くて堅牢なセーターを作る必要があるけれど、僕たちは漁師じゃないし、漁師であっても現代の海の上でセーターに頼ることはないだろう。破天荒な大きさが生んだ広々としたゆとりが、今を楽しく生きるのに丁度良い。
しっかり軽くて、しっかり暖かい。ゆったりゆらゆらと生地を揺らしながら、ほっこりほくほくと暖を取れる。伝統を良いバランスでファッションに落とし込んだObaferのガンジーニット。
一枚ずつしか買い付けできなかったことを悔やんでます。一枚ずつしかありませんので、気になる方はお早めにお試しください。寒さはまだ先、でもいつの間にか訪れます。寒さの訪れを嬉しさに変えてくれる服です。
Obafer
ガンジーセーター NAVY - 59,400 taxin.
ガンジーセーター TERRACOTTA (Exclusive "C") - 66,000 taxin.
ガンジーカーディガン スミクロ - 66,000 taxin
最後にお知らせです。
Urigの2024 spring / summer "Updraft"の展示受注会を開催致します。催事ばかり、毎週のように足を運ばせてしまって本当にすみません。
今回は24SSに加えて、モアバリエーションとしてUrigのアーカイブアイテムを販売させて頂きます。
三日間ともデザイナーと二人ないし三人で仲良くわいわいやっていますので、以前ご来場頂けた方々はもちろん、初めての方も遊びにいらして下さい。エントランスフリー、緊張も不要です。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
𝐂𝐎𝐄𝐋𝐀𝐂𝐀𝐍𝐓𝐇
1500002
Aoyama O Bldg 2F 201
2-3-3 Shibya Shibuya-ku, Tokyo.
[ mon, thu, fri ] open 1 p.m. - 7 p.m.
[ sat, sun, holi ] open 12 p.m. - 7 p.m.
[ tue, wed ] appoint only.
19-23時のお時間でもご連絡を頂ければご案内が可能です。
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