夏の先輩 | nakedgauge ex for us
Jan 23, 2026

二季などという言葉が生まれるほどに、日本の夏は長くなった。そうなると、我が国より熱く湿りのある国を参考にするのも手になる。高温多湿の先輩、インド。その地に根付いた素材は、今の日本にも順応してくれる。
nakedgaugeが見つけた、インドはマドラスで織られたチェックとストライプ。マドラスと言えばチェックの印象だったけど、この抑揚の効いた線の並びに惹かれてストライプを選択。墨染によって朧げに浮かび上がる明度の低さに心を掴まれた。


共地の太いスラックスに合わせて作られたインラインのシャツは、現代のバランスを狙ってショートレングス。コンパクトな上半身から地面に向けて広げ、全身でAラインを描く装いはとても今っぽい。ただ、個人的な好みで言うとやはり大きなシャツを揺らしたい。ぶっといスラックスにはデカいシャツを合わせたい。世間ではビッグシルエットが終わったなんて言われているけれど、僕は昔から大きなトップスが好きだし、歳を重ねた今、尚更に窮屈な服に我慢が出来なくなった。無闇矢鱈に大きく膨らませるわけではなく、落ち感を利用して生地量を増やす。肌との間に余白を設けたい。夏のためのシャツは特に。




「もっとcoelacanthっぽい大きさで別注したいんですけど、生地ってまだ残ってます?」「ありますよ。」「ではお願いします。」って感じであっさりと企画が始動する。身幅は生地幅のギリギリまで広げて、着丈は細かく設定。上手くいく自信しかなかったし、案の定、狙い通りのバランスが叶った。後ろ下がりの裾が風を溜め込んで、膨らんで、揺れる。生まれ故郷の空気を纏ったようなプリミティブなエスニックさと、今の日本を生きるモダニティな洗練さの共存。一見では正統派なシャツの顔をしていて、分量を増やすことで少し民族着じみた表情もしてくれる。ただ一つ、失敗があった。結果、生地が足りなかった。それなりの量を生産するつもりでしたが、逃れようのない減産の波を受けて10着のみのご用意となります。



新品のハリを持ったこの感じも素晴らしいけれど、この手の生地は水が通ってからが本番。水が通って糸が膨らんで、使い込んで色褪せて、風土を感じ取れるような表情を宿らせていくはず。夏に向けた企画ですが、季節を超えて、沢山着て頂けると嬉しいです。
店頭先行で販売中。通販は1/25(日)の20時からとさせて頂きます。

nakedgauge exclusive for us.
ex. MADRAS STRIPE BIG SHIRT LS
cotton 100, black, size 4 (free)
JPY 42,900- tax included
available in store, online 1.25 sun 8 p.m.-