ワンモアポケット | obafer ex
Jul 16, 2026

上京し、車を必要としなくなってから、休みの日には小さなポシェットを下げて出掛けるようになった。軽い外出にまで鞄を持ち歩きたくないため、荷物は基本的に全てポケットに納める。しかし、パンツの形状によってはストレージ不足に陥ったり、重みでずれ落ちてきたりという難点を抱えることになる。そんな時に小さなポシェットを頼ってから、手放せなくなった。サコッシュほどの容量はいらない。不要な物まで突っ込んでしまうから肩が凝る。荷物を最低限に絞り込めるように、ポケット一つ分を追加する程度が丁度良い。それで足りない時は鞄だ。持ちたくないけど仕方がない。

以前よりコットンニットでポシェットを制作していた小原さん。これは自分の生活にフィットするだろうと思い、柄を変えてcoelacanth exとしてお願いしました。
再現できる範囲であれば、柄は自由に考えて貰ってもいいとのことで随分と頭を悩ませた。何がいいだろうか。シーラカンスの絵とか可愛いな。いや、安直すぎるな。リアルな描写の花柄とかも良さそうだな。いや、自分は使わなさそうだな。リリックっぽい文字を入れてミュージシャンのグッズみたいなのも可愛いか。いや、夏に使うにはシンプルすぎるな。なんて脳内であーでもないこーでもないと考えた結果、ニットなんだけどニットっぽくないというか、敢えてな柄がいいなぁと着地。最終的に妙にしっくり来たのがカーヴィングレザー。アメリカの屈強さを象徴するような、バイカーさん御用達の革の彫刻。僕も20代の頃、バイクに乗るようになってから使っていた。あの頃はもう少し市民権があった気がするけれど、今のファッションシーンでは影も映らない。気がする。

あの力強くも華やかな柄をobaferらしく、敢えてのニットで落とし込んだら可愛いのではなかろうか。そう思って小原さんに依頼した。中心は無地で、角にカーヴィングレザーで額装するような感じが気分です。試験的に編まれたカラバリのテストサンプルを見て、思わず「可愛い!」と大きな声が出た。自ら家庭機で編み立てるからだろうか、小原さんらしい優しさが滲み出て、上手く抽象的になっている。ストラップは長めで取り付けて頂いた。好みの長さで括って下げる。最後にコンチョボタンを付けてもらう。25AWのジャケットでも使用していた、1970’sの真鍮のボタン。僕の中のカーヴィングレザーにコンチョボタンは外せない。

これから迎える夏の盛り。重ね着も許されない暑さに、服装は簡素化されるばかり。そんな時に柄の効いた小さなポーチは一際気が利くのではなかろうか。ランチに、軽い散歩に、食材の買い出しに、coelacanthに服を見に。携帯を、財布を、小型カメラを、煙草を、エコバッグを。軽装で出掛ける日にはきっと重宝するだろう。僕はGRを入れるつもり。最近、どうしてか写真熱が戻ってきている。どこにも載せてないけれど。
発売は7月18日(土)より。店頭先行となり、オンラインは在庫があれば19日の20時を予定しています。






obafer
Knit Pocchet for coelacanth
one size, one color.
cotton 100
jpy 22,000- tax included.